あれは去年の秋のことでした。母が近所のスーパーへ買い物に行った帰り、横断歩道を渡っている最中に、車に接触されるという交通事故に遭いました。幸い命に別状はありませんでしたが、左足の脛を骨折する重傷で、全治までには数ヶ月を要すると診断されました。
病院に駆けつけたときは、ショックで頭が真っ白になりました。加害者の方はすぐに謝罪に来てくださったものの、その後はすぐに保険会社が間に入り、すべてのやり取りは保険会社経由になりました。
入院が始まってからも、保険会社からの連絡は頻繁に来ます。治療のこと、今後の生活のこと、そして何よりも「示談」という言葉が常に頭の中にあり、母の看病と並行して、これからどうやって交渉を進めていけば良いのか、大きな不安に苛まれました。こちらは専門知識がゼロなので、提示された金額や条件が適正なのかどうか、全く判断ができなかったのです。
正直、弁護士さんに相談するなんて敷居が高いと思っていました。でも、毎日のように保険会社からの電話に対応し、その都度、交渉の知識がない自分が情けなくなり、精神的に疲弊しきってしまったのが相談を決意した大きなきっかけです。
インターネットで交通事故に強い弁護士さんを探し、思い切って電話をしてみました。初めての相談で緊張しましたが、弁護士さんはこちらの不安や状況を親身になって聞いてくれました。そして、「私たちが窓口になりますから、あなたは治療に専念してください」と言ってくださったときの安堵感は、今でも忘れられません。
実際に依頼してからの状況は劇的に変わりました。煩わしい保険会社とのやり取りは全て弁護士さんが引き受けてくれたため、私は母のサポートに集中できるようになりました。特に心強かったのは、治療期間中に保険会社から「そろそろ治療を打ち切ってはどうか」という打診があったときです。弁護士さんが間に入り、医師の見解に基づいて治療継続の必要性を強く主張してくれたおかげで、母は必要な期間だけしっかりとリハビリを続けることができました。
また、後遺障害の申請手続きについても、必要な資料の収集や書類作成を細かくサポートしていただきました。最終的に、弁護士さんが交渉してくださった結果、当初保険会社から提示されていた金額よりも大幅に増額した慰謝料と賠償金を獲得することができました。
母親が事故に遭った直後は、示談交渉や手続きのことで頭がいっぱいで、本当にどうしたら良いか分かりませんでした。しかし、弁護士さんに依頼したことで、私たちはすべての不安から解放され、母は治療に専念し、私も精神的な負担を大きく減らすことができました。
もし今、交通事故後の手続きや交渉で悩んでいる方がいたら、「まずは相談だけでもしてみる」ことを強くおすすめします。弁護士費用特約を使えるケースも多いですし、なにより専門家がそばにいるという安心感は何物にも代えがたいです。適正な補償を受け、心を落ち着けて前に進むためにも、専門家の力は借りるべきだと心から思っています。