自転車で通勤している時のことです。 自転車としては速いスピードを出していましたが、大きな道路の車道を走っていたのであまり気になりませんでした。 いつもなら気づいたのかもしれませんが、たまたま前の原付自動車を見ていたので気づきませんでした。 突然横から衝撃を受けたのです。 大きい道路に出る側道から車が飛び出してきていました。 その側道から大きな道路に出るときには、一時停止をしなければならないはずでした。 横から止まらずに出てきたために、30キロ近いスピードを出していた私の横にぶつかったのです。 ヘルメットをかぶっていたので頭をぶつけずに済みましたが、車道へ投げ出されたのは分かりました。 ただ、ぶつかった瞬間はなぜそうなったのかが分からずに横たわっていました。 車から人が下りてきて、救急車を呼んでいる声が聞こえてきたのです。 私の体が思うように動かず、その場に横たわったままでした。 救急車がすぐにかけつけてきたので、病院に収容されるのだろうなと思っていました。 医者からの問いかけには答えることができたので、意識ははっきりしていたのだと思います。 検査や診察などが目まぐるしく行われましたが、その時なって落ち着いてきて事故が起きたのだと理解できました。 納得できる示談であっても誰かに相談する方がいいこと 冷静になって事故のことを考えてみても、事故が起こる状況ではなかったと思っていました。 ぶつかる車が出てくるはずはなかったからです。 横を通り過ぎる前までに車が来ていないことは確認していたから、余計にそう思いました。 警察から一時不停止の車にぶつけられたと聞かされて、合点がいきました。 止まることなく侵入してきた相手の車は、ぶつかる直前まで私には気づかなかったというのです。 ブレーキを踏んでいない分、私への衝撃は大きくなっていたのです。 衝撃により左腕は骨折してしまいました。 それまで一時不停止の車を怖いと思ったことはありませんでしたが、痛い思いをしてようやく怖いと思うようになったのです。 相手側の保険会社から治療費や慰謝料などの損害賠償金を提示されました。 まぁこんなものかなと納得のいく金額ではあったのですが、これが正しい金額なのかどうかを確認する方法が私にはありませんでした。 そこで交通事故に強いという弁護士を紹介してもらい、状況を説明して判断を任せることにしたのです。 弁護士の判断としてはもう少し示談金を上乗せできるということでした。 交通事故に遭ってから、わからないことだらけでしたが、交通事故の慰謝料と治療費、損害賠償金はざっくりひとくくりで同じ意味だと思っていましたが正確には違うんですね。 慰謝料は治療費とか実際にかかったお金とは別に請求できるお金のことらしいです。 弁護士が示談交渉すると交通事故の慰謝料は増額できるということも今回初めて知りました。 そこで保険会社との話し合いを任せることにしたのです。 車をぶつけた本人は謝罪をしてくれていたので、遺恨はありませんでした。 問題は保険会社が正しい金額を提示してきたかということだけです。 弁護士からその後連絡をもらいましたが、示談金の上乗せに成功したということでした。 少しでももらえるお金が増えたことには満足しています。