バイクで帰り道、90キロで走ってくる車に轢かれ…

私が22歳の頃、専門学校にバイクで通っていた時のことです。学校からの帰り道、バイクで徒歩の友人と話しながら信号を待っていました。信号が青に変わったので徒歩の友人に別れを告げバイクを前進。すると右側から大きなクラクションを鳴らしながら車らしきものが見えたのです。ただ、次の瞬間、私はバイクと共に吹き飛ばされ、気がついたら地面にうつ伏せに…。そこからの記憶は実はあまりないのですが、徒歩の友人によると、私を轢いた車はそのまま逃げ、私は周りに「大丈夫、大丈夫」と言いながら自分で救急と警察に電話をかけていた、そうです。次の記憶があるのは病院の診察室の簡易ベッドの上でした。
その後、諸々の診察を終え、身体にもそこまで大きなダメージはなく、脳にも異常はないとのことで、入院するか今日そのまま帰るかの判断は私にゆだれられました。私は当時、ヘビースモーカーだったため、病室では喫煙はできないと思い、そのまま帰宅することになりました。
翌日、警察署から携帯に電話があり、話が聞きたいとのことで警察署に事情を話に行くことに。事情を説明した後日、私を轢いた人間が警察署に自首?してきたとの連絡。ただ、警察に話をしに行った時に、被害届云々の話を若かったからか「大丈夫です。いやいいです」などと断ってしまっていたため(このことは後に大きく後悔しました)、警察としてはそこまで大きな事象にはしないことになりました。後日、両者立ち合いのもと、「今後事故が起こらないためにはどうしたら良いか」の話し合いがある、だけになりました。
その後、そういえば、バイクの保険屋さんに電話しないと…と思いだし(本来であれば真っ先に連絡しないといけないのだが)電話。事故の詳細を伝えた後、「弁護士特約」に入っていることがわかります。保険のことは実家に住む親が管理(親の紹介の保険屋)していたため色々なオプションが付いてたようです。
後日、担当弁護士と面談をし、事故内容を伝えたところ、事件化しなかったことや初動の対応が良くなかったことを突かれましたが、時すでに遅し…。しかし、ひき逃げには変わらないということで、全面的に協力してくれることになりました。
そこから先は、弁護士さんに任せきりになりましたが、私を轢いた相手は「会社の車を運転中」なおかつ「免許停止中」であることが判明。実はすでに「免停」になっているにも関わらず運転、そしてひき逃げを起こした…。このことは警察は知っていたのかどうかはわかりませんが、弁護士さんが積極的に働きかけた結果、相手の会社と相手の保険会社(会社の保険会社?)の示談交渉になりました。
大きな怪我もなく日常生活への支障はバイクの損傷だけでしたが、弁護士さんからは悪徳すぎるので、取れる分は取っていこう、ということになり、最終的に200万超えの慰謝料となりました。もちろん、バイクの修理、もとい、買い替え代は向こう持ち。
そして、結局なんだかんだ、一度も会うことがなかった、私を轢いた相手はどうなったか。もちろん、警察の捜査がしっかり入り、本格的な捜査が入ることになりました。
私が後日、弁護士さんから聞いた話では「刑務所行きになりそうだ」とのこと。
しかし、その結末とは別に、弁護士さんから、被害届をなぁなぁで提出しなかったことや、保険の連絡が遅れたことの叱責の方が未だ記憶に残っています。
それ以降、その弁護士さんの知り合いの個人弁護士さんと知り合いになりましたが、まだお世話になったことはありません。
お世話にあった方が良いのか、ない方が良いのか、たまに連絡をした方が良いのかなどなど考えることもありますが、あちらもお忙しいと思うので何もしない私の性格は昔から変わってないのかもしれません。

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